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【マレーシア教育事情】中華系公立小学校ってこんなところ

こんにちは、にちま家族(@LifeinMalaysia1)です。

今日は、ローカルの公立小学校のひとつである、中華系公立小学校について子供を通わせて見えてきたことをシェアしたいと思います!

まずは、マレーシアには、マレー系、中華系、インド系それぞれの民族の公立小学校があります。マレー系はマレー語で、中華系は中国語で、インド系はヒンディー語とそれぞれの母語で授業が行われており、母語を学ぶ場に。多民族国家といえど、母語で学べる公立小学校がここまで一般化しているのは、珍しいのではないかと思います。

最近は、世界状況を反映して、中国語を学ぶため、マレー系やインド系の子供たちが中華系の学校に通うのも人気となっており、子供たちの学校にもクラスに数人マレー系やインド系の生徒が在籍しています。

小学校は、基本、区域内の小学校に通うのですが、入学前に小学校自体に申請も出来るので、人気の小学校には、申請開始日になると朝早くから長ーい列が出来、遠くから通ってくる子も多いです。

こちらの小学校は朝が早いので(7時20分から授業開始!)、毎朝遠くから通うのは大変だと思うのですが、そのあたりは教育熱心な親が多い中華系、苦労はいとわないようです。

学校は2部制!?

続いて、マレーシアの公立小学校の時間帯なんですが、多くは午前と午後の2部制です。
え?午後から学校なの?って思いますよね。そうなんです。午後から学校なんですよ。

生徒の数が多すぎて教室の数が足りないんです。学年によって開始時間が異なるので、兄弟がいる場合は、学校の時間が異なるってことも当たり前。こちらは子供だけでの登校は出来ず、必ず送迎が必要なので、子供が複数いた場合のことを考えたら。。。固まりますよね。

学校によっては、日本の小学校のように、朝から昼過ぎまでという学校もあり、ウチはそのタイプの小学校なので大変助かっています。

noteに2部制について書いてますので、よろしければこちらもどうぞ。

授業と授業の間の休み時間がありません

そして、マレーシアの小学校、休み時間がないんですよ。
日本の小学校、いや、小学校だけでなく学校という学校は全て、授業と授業の合間に休み時間がありますよね。その間に次の教室に移動したり、トイレに行ったり、準備をしたりするじゃないですか。

その休憩時間が、ないんです。

最初に子供が学校から持って帰ってきた時間割を見たとき、驚きました。

休憩時間が、ない・・・。え、えーーーっ!!!って。

まず思うのが、トイレどうするか。ですよね…。答えは、授業中に行くんです。授業中に。
手を挙げて。先生!トイレ行っていいですか?って。

そして、教科が変わったら先生も生徒も教室移動をする場合もあるし、体育の場合の着替えはどうするの?とも思いますよね。ご想像の通り、それは授業の時間に行われています。

おやつの時間

マレーシアの小学校は、なんと、おやつの時間があるんです。おやつというと少し語弊があるかもしれませんので、言い換えると、軽食を食べる時間です。

学校が2部制という事は先ほどお話ししましたが、朝のクラスの場合は7時20分から、午後は13時30分頃から授業が始まり、ご飯を食べている時間はその前。なので、おなかがすくんですね。なので、軽食の時間があります。※限られた時間内におやつの時間を設けているので、休憩時間が取れないんだろうなと想像します。

因みにうちの子の学校は、朝とお昼の計2回、学校でご飯を食べる時間があります。

食事は、キャンティーンと呼ばれる学食があり、そこで食べます。学食には麺やミックスライス形式のご飯のほか、サンドイッチやフルーツ、ジュース、おにぎりやお寿司、ちょっとしたビスケットまで売っていてバラエティ豊か!小学校から学食でそうやってご飯をたべられるなんて羨ましいですよね!

もちろん家から、持ってきてもOKで、持ってきた場合は、それを学食で食べます。

学校行事への全員参加は不要です

マラソン大会や運動会など、学校で行われるような行事の多くは、基本、全員参加ではありません。

運動会は、平日に行われますが、参加しない生徒もいるんですよ!驚きです。
クラスで選ばれた生徒が、徒競走やリレー、ムカデ競争など、どれか1種類に参加するだけなんです。選ばれなかった生徒は、一応学校には来ますが、来なくてもOKなんです。

日本の小学校のように、学年でダンスをしたり、組体操をしたりというのはありません!笑。しかも自分の競技が終われば自由の身で、キャンティーンで自由に過ごしたり、親がいれば、帰ってもいいんです。最初に見たときは衝撃でしたね。

そして、マラソン大会は、学校とPIDG(マレーシア版PTA)が主催して、参加費有りの申込み制で週末に行われます。
参加費を払ってまで週末に参加するって思いました?これが参加するんです。

理由はこちら👇

そのほかにも、修学旅行や写生大会とか習字なども希望制だし、算数オリンピックなどクラブ活動の内容に関するような大会も学校を通じて応募します。

最初は、学校行事を通して得られるチームワークや、達成感、感動が味わえないことをかわいそうに思っていたけれど、最近は、この、自分の得意なもの、やってみたいことを選べる制度は、自分はどうしたいか?と自分を主体的に考える教育になっているのかなと思うと、それはそれでありなのだと思うようになりました。

どうでしたか?マレーシアの中華系小学校の学校生活。日本の小学校の生活とは違う事も多くて、へぇぇー。と思ったコトも多いのではないでしょうか?