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【マレーシア】全国共通試験のUPSRが廃止!PT3はキャンセルに。教育が変わる第一歩!?

こんにちは!にちま家族(@LifeinMalaysia1)です。

UPSRの廃止と今年のPT3のキャンセルが発表されました。
これは、マレーシアの公立小学校に通っている子供を持つ方でない限り、ピンとこないことかもしれませんね。

UPSRとPT3というのは、公立に通う学生が受ける学力診断テストの事で、UPSRはYear6(小学6年生)、PT3はForm3(中学3年生)で受ける試験になります。

昨年もコロナで学校自体が休校となっていたこともあり、両試験ともにキャンセルされていました。

今回少し違うのは、UPSRは廃止という事なので、今後も実施は有りません。PT3に関しては今年キャンセルで、来年以降は実施予定とのことです。

UPSRが廃止となり、親としては、正直ホッとしています。

UPSRは、エリートを育てるためのボーディングスクールに行くための試験といっても過言ではなく、多くの生徒にとってはあまあり関係のないテストなんです。
因みに、ボーディングスクールに通えるのは、UPSRの結果から政府に選抜された生徒のみ。

にもかかわらず、学校(先生)自体も『成績優秀者の6Aは〇人、5Aは〇人いました』と結果がアピールになるため、いかに多くのいい成績を残すか。という事に焦点が当てられ、試験対策のため、早く学習範囲を終わらせるよう、テスト科目以外の授業(音楽や美術など)がテスト科目に充てられたり、先生も自ずと厳しくなるとところも多かったようです。

日本でも中学受験はありますが、個人の選択なので、マレーシアのように学校の授業がそれに左右されることは無いですよね。

息子が通っている小学校は、そこまで厳しくなかったものの、それでも5年生から苦手教科強化のための追加授業が土曜日に開催され、6年生になるとほぼ全員が土曜日だけでなく放課後にも追加授業を行っていました。

また、何があってもUPSRの試験の日だけは休むな!といわれていて、一部の優秀な子供にとっては、そこで選抜されれば将来が約束されたようなものなので、子供たちのプレッシャーも相当なものだったと聞いています。

PT3のキャンセル

PT3の試験は、今年がキャンセルなので、UPSRと違って来年以降は実施予定です。

PT3は、Form3(中学3年生時)に行う学校毎の学力試験で、いわば文系か理系か進む方向を決めるモノになります。理系に進めるのは、一定の成績を収めた人のみ。

なので、ある意味今後の方向を決める重要なテストなんですが、テスト結果だけでなく、普段の状況も判断材料になってはいるようなので、UPSRほどプレッシャーは無いようです。

マレーシアの国立大学、自分で行先は選べない

因みに、マレーシアの国立大学は、自分で好きな学校・学部は選ぶことは出来ません。
もちろん、希望を出すことはできますが、政府が成績を見て、学校も学部も割り振るので、自分の希望した大学や学部じゃない事も多々あるそうです。

希望した国立大学の学部に入れるのは選ばれた一部の成績優秀者のみなんですね。

UPSRの廃止で変わること

UPSRが廃止されることにより、シラバスを見直し、勉強だけでなく、普段の生活態度や、スポーツ、課外活動などから評価がされる仕組みに変わるそう。

大臣の発表によると、UPSRのために低学年のうちから放課後や週末に塾に通って本来充てられるべき時間が制限されることへの懸念も多く聞かれたとのことでした。

実際、学校の図工の作品などは、学校での時間が足りないためか、家でやって持っていくことも多く、正直子供の能力ではなく親の能力(協力)によることが大きかったので、小学校のシラバスがかわることで、自分で考える力や、想像力、好奇心を育てるなどといった授業や、無くなってしまったITの授業(Wordやエクセル、インターネットについて実際にPCを使って行う)の復活で、読み書きの基礎教科以外の様々なことを学べる機会が増えればいいなと思います。

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