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サラワクでワクチンの有効性が低下!? サラワクに続くのは。。。

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こんにちは!にちま家族(@LifeinMalaysia1)です。

マレーシアのワクチン接種状況ですが、9月9日時点で、成人の約71%がワクチン接種完了しています。

感染者数は、2万人前後をずっとうろうろしているんですが、気になるのは、感染者数がこれまでずっと一番多かったセランゴールを抜いて、サラワク州がトップになってきている事。

サラワク州といえば、成人人口のワクチン接種完了率は88%に達していて、いち早く12-17歳のティーンエージャーの接種が9月8日から始まった州。

ワクチンを接種していると感染はしても軽症で済む確率が高いという事でしたが、気になるのは、ICU使用率も感染者増に伴い増えている事。。

カイリー大臣やノルヒシャム保健局長も、ワクチンの有効化が時間を経つにつれ低下する可能性を否定しなかったようです。

サラワクで起こっていることは、今後数か月以内に他の州でも起こる可能性があるとし、特に高齢者や、基礎疾患がある人や、医療従事者にブースターショットを投与する必要性についても検討していると述べました。

サラワクの感染者数とICU占拠率

ワクチン接種が80%を超えた州を比較してみると

カイリー大臣が発表した、コロナの状況を見やすくまとめたサイト、いろいろな情報が見やすくまとめられています!

そこから、いろいろデータを比べてみました。

ワクチン接種完了率が80%を超えているのは、クランバレー、ラブアン、サラワク、ネグリセンビランの4つ。

その4つの地域の、ワクチン接種率と感染者数のグラフを比べてみると、サラワクに何があったの!?というくらい全く違うグラフになっているのがわかります。

次に、それぞれの地域で接種されたワクチンの種類の内訳とワクチン接種完了率が80%に達した日を抜き出してみました。

データから見えてきたもの

様々な状況が違うので一概にこうだ!とは言えないものの、サラワクとそれぞれの状況を比べてみました。

サラワクと同じように早くからフェーズが進んだラブアン。7月の段階で2つともフェーズ2に入り、ある程度緩和されていました。(現在ラブアンはマレーシア唯一のフェーズ4、サラワクはフェーズ3)
現状は、ラブアンの方が早く80%に達していましたが、現在も感染は抑えられています。

違いはワクチンの種類。
ラブアンはファイザーが9割、サラワクはシノバックが8割です。

次に、ワクチンの種類で比べてみると、サラワクと同じくシノバックが多いのがクランバレー。
感染の状況は、クランバレーもようやく感染数が下がってきました。

違いは、フェーズ。
クランバレーは、9月9日までずっとフェーズ1でロックダウン状態、一方サラワクはフェーズ3に進み、ある程度緩和された状況でした。80%に達した時期の違いは1週間。

このことから見ると、

数か月後にサラワクに続くの可能性があるのは、シノバックのワクチンの割合が多く、規制緩和が進んでいる、クランバレー。。。!?


クランバレーより少し早めに緩和が進んで、ラブアンと同じくファイザーの割合が多いネグリセンビランがどうなるかですね。

ラブアンは島で人口も少ないので比較にはなりにくいですが、ネグリセンビランでこのまま感染者数が低い数値を記録するようであれば、(マレーシア人にとって)ファイザーの方が有効性が高いことがわかり、クランバレーは、今後再び感染者が増えていくことが予想されます。

とはいえ、ファイザーワクチンやアストラゼネカも2回目接種から6か月程度経過すると、感染率が高まることが報告されていて、ブースターショットが始まっている国もあることからみると、有効性が低下するのは同じなので、ファイザーだから安心というわけではなさそうです。


そうなると、副反応もほとんどなく、有効性も高いといわれている、鼻から接種するワクチンの実用化が早く進むことを願うばかりですね。

どっちにしろ、今後もしばらくは、緩和されても気が緩まないよう、引き続き感染予防はしっかりとしなければならない!という事がデータからよく分かりました。

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