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マレーシアの大気汚染「ヘイズ」ってなに?

こんにちは!にちま家族(@LifeinMalaysia1)です。

ここ数日、目がかゆく、のどもなんだかイガイガ。今日は窓の外が白っぽくなんだか少し焦げ臭いにおいもする。。CNYの花火も爆竹もまだだし、もしかしてヘイズ…?でもまだヘイズの時期ではないし。。。という事がありました。

台風や地震など自然災害はほぼ無いマレーシアですが、実は、大気汚染である「ヘイズ」という煙害があるんです!ヘイズは毎年起こるのですが、数年に一度、学校が休校になるくらいひどくなる時があり、健康にも害を及ぼすなど深刻な環境問題にもなってるんです。

そもそも、ヘイズって何?って方もいると思うんですが、ヘイズとは、インドネシアのスマトラ島やカリマンタン島で発生した森林火災や野焼きの煙、また排気ガスの微粒子が原因となって起こる大気汚染のことで、これらが、モンスーンによりマレーシアやシンガポールをはじめとする東南アジア全体にまで流されてくることにより発生します。

煙害というだけだって、ヘイズが来ると、街中が白っぽく霞んできます。ひどいときは何かを燃やした焦げ臭いにおいがします。

インドネシアでの野焼きによる煙害ですが、元をたどればマレーシアの企業がインドネシアでプランテーションのために行う野焼きであったりということもあり、マレーシアも鎮火の協力を申し出たり、煙害についての協定を結んだりしています。

写真を見るとどれだけ煙に覆われるかよくわかりますね。

 

ヘイズがくる時期

ヘイズは定期的に発生するのですが、特に乾期である6月から10月頃がひどくなる傾向があります。2015年にマレーシアに移住して以降、これまで2015年と2019年の2回、かなりひどいヘイズを経験しました。

2015年の発生時は、長男が学校に通い初めてすぐ、学校が臨時休校になるなど、何が起こってるの?と半分わけがわからないまま状況を眺めていました。

下の写真は2015年時のヘイズがひどかった時の写真です。
ふだんの様子とヘイズの時の差がよくわかりますよね。

ヘイズによる健康への影響は?

ヘイズによる健康被害は、特に循環器や呼吸器疾患を持つ人にとっては持病が悪化したりと深刻です。健康な人にも、特に粘膜系に影響が出やすく、下記のような症状が出ます。

  • のどの痛み
  • 結膜炎症状(目のかゆみ、充血)
  • 鼻炎症状(鼻水、くしゃみ)
  • 頭痛 やめまい

 

マレーシア政府は大気汚染指数(API)を下記の5段階に分類しています。

【API】

  • 0-50・・・・・Good(良い)
  • 51-100・・・・ Moderate(通常)
  • 101-200・・・   Unhealthy(不健康)
  • 201-300・・・  Very Unhealthy(非常に不健康)
  • 300以上・・・  Hazardous(危険)
 

【便利サイト】
マレーシア環境省サイト(
http://apims.doe.gov.my/public_v2/home.html
AQI指数&PM2.5指数IQair (
https://www.iqair.com/malaysia

ヘイズへの対策

ヘイズがひどい時期(API指数100を超える場合)は下記対策をとりましょう。

  • マスクの着用(N95微粒子マスクがオススメ)
  • 外出から帰ったときは手洗いとうがい
  • 運動は避ける
  • なるべく外出は避ける
  • 家の窓は閉め外気を入れない、車も内気循環とする
  • 可能であれば空気清浄機を利用
  • 呼吸器疾患、循環器の持病を持つ人は健康に注意
  • 洗濯物は室内干しにする
 
その年によって、大気汚染のレベルは違いますが、事前に知っておけば対策も出来るので、ヘイズのシーズンに備えて参考にしてみてください。