Home > Malaysia Life > Culture > マレーシアで旧正月を楽しむ。準備編。2021-01-252021-03-05Culture, Malaysia Life こんにちは、にちま家族(@LifeinMalaysia1)です。中華系マレーシア人と国際結婚した私にとってのもう一つのお正月、それが旧正月(春節)です。日本にいると旧正月はただの平日なので、あまり意識することってないですよね。実際に私もそうでした。中には、2020年の春節の大移動で、コロナが世界中に広がってしまった。。。と記憶している人もいるかもしれませんね。。マレーシアは多民族国家なので、マレー系はもちろん、中華系、インド系それぞれの祝日が、国の祝日として盛大に祝われます。そのなかでも旧正月は、この国の経済に大きく関わる中華系のお正月ですから、一言で表すなら、派手!!の一言です。しかも、マレーシアには福建、広東と様々なルーツを持つ人がいるので、それぞれの地域のお正月が垣間見れる国なのです。うちの夫は、福建をルーツに持つ中華系マレーシア人。マレーシア華人の旧正月はどんな準備をしていくのでしょうか。 目次 旧正月って?街が赤く染まりだす旧正月に欠かせないアイテム!縁起物①みかん!縁起物②中国版おもち「年糕」!縁起物③パイナップル!紅包(お年玉)は何歳までもらえる?大晦日が大事!旧正月って? そもそも旧正月ってなに?って思う方もいるかと思うので、簡単に説明しておきます!旧正月とは、旧暦の1月1日のことです。そして、旧正月は毎年少しずつ日が変わります。ちなみに、2020年は1月25日でしたが、2021年の旧正月は2月12日から始まり、その期間は約2週間にも及びます。旧正月を祝う国って、実はアジアにはたくさんあるんですね。日本のお隣、中国はもちろん、韓国もお正月といえば旧正月だし。台湾、香港、ベトナム、インドネシアにシンガポールも旧正月を祝日として祝う国です。 街が赤く染まりだす 毎年、クリスマスが終わり年が明けたころ、街がだんだん赤く染まってきます。街が赤く染まりだすと、旧正月がくるな~と感じます。飾り付けだけでなく、いろんな商品のパッケージも、旧正月デザインで赤一色になります。その時期にマレーシア旅行に来たら、旧正月限定パッケージのお菓子がたくさんあるので、お土産にもいいかもしれません!そして、ラジオやお店から旧正月の音楽が流れてきて、気分を盛り上げます。中華系マレーシア人も、だんだん旧正月に関する話題が多くなり、心なしかウキウキしているように感じます。 旧正月に欠かせないアイテム! 日本のお正月に欠かせないアイテムがあるように、旧正月にも欠かせないアイテムがたくさんあります。まず最初に挙げるのは、ハンパ―!ハンパ―。。。?って感じですよね。はい。説明します。ハンパ―とは、写真のように商品がきれいに並べられ、ラッピングされ贈り物の詰め合わせセットのことです。このハンパ―を、旧正月前にお世話になった取引先、お客様に送ります。日本のお歳暮やお中元といった感じでしょうか。会社だけでなく、中華系の人は、友人や家族同士でも送りあうんですよ。ハンパ―は、旧正月にかかわらず、どの民族のお正月の前に出てくるアイテムです。このハンパ―、見てわかるように、崩れないようピシッ!ラッピングされています。しかも箱の角攻撃に穴も開けず、よれっとしているもの、穴が開いているモノなんて1つもありません。マレーシアで、これだけ全てのものが整っているまま。。。この技術すごいなーと毎回見るたびに思います。つづいて、縁起物の紹介に移ります。 縁起物①みかん! 旧正月の縁起物といえば、まず「みかん」。旧正月に欠かせない大切なアイテムです。それは、みかんの色が金色に似ていることや、中国のミカン(桔子)の「桔」とお金の「金」の発音が似てるから!ということに由来しています。みかんを送ったり、小さなみかんがなった植木鉢を飾ったりして、お金がたくさんありますようにと願います。日本のおせち料理の、「昆布」が「よろこぶ」に似ているから縁起がいい、というのと同じですね。この時期になると、スーパー、道端、いたるところでミカンの箱の山がこれでもかとばかりに、売られだし、会社にみかんが箱で届きだすと、旧正月が来たなーと感じます。 縁起物②中国版おもち「年糕」! 中華系のお正月にも、お餅があるんですよ。みんな大好きお・も・ち!が。中国版おもちは、年糕(二ネンカゥ)といいます。これは、中国語で年々生活がよくなる(高くなる)「年高」の発音と似ていていることから、これもまた、縁起物になっています。中国版のお餅である、年糕は、もち米粉に砂糖(黒糖)を加えて蒸して固めたもので、色は茶色です。これを義実家では、お正月に薄切りにして天ぷらのように揚げて食べます。年糕は、ストリートフードで、さつまいもとやむ芋に挟んで天ぷらにしたものがあるんですが、これがまた美味しいんです。見つけたら、ぜひトライしてみてください! 縁起物③パイナップル! そして、発音からくる縁起物といえば、パイナップル。「パイナップル」の発音が、福を呼び寄せる、「旺来」という漢字と同じ発音であることから、パイナップルもとても縁起のいいものとして好まれています。中華系マレーシア人の家の軒先に、パイナップルの飾りがぶら下げている家があるんですが、あれも、福が来ますようにという縁起物なのです。パイナップルジャムの入ったパイナップルクッキーもお正月の定番お菓子の一つです。 紅包(お年玉)は何歳までもらえる? 旧小月のお年玉は、「紅包」といいます。この紅包、もらえるのは、子供だけじゃないんです。範囲がとてつもなく広い!甥っ子姪っ子はもちろん、甥っ子姪っ子の恋人や、結婚していればその配偶者に子供、自分に弟、妹がいれば同様です。つまり恋人や家族全員。そして親戚周りや近所回りでやってきた中に、独身の子や子供がいれば、たとえその子を知らなくても対象です。夫は末っ子なので、私もいまだに義兄や義姉から紅包をもらっています!いくつになってもお年玉はうれしいものです♪そのほかに、会社では部下や、よく行くお店の従業員、友人や知り合いの子供。。。上げればきりがないほどです。人によっては、10センチくらいの袋を束で持って順番に配っていますね。旧正月の間はいつでも渡せるよう、いつも紅包をバックに携帯しています。面子を大切にする中華系、そのあたりは気前がいいです。それだけ配ったら、どれだけの出費になるの?と思いますよね。正直なところ、出費は痛いです。苦笑)紅包だけじゃなく、親戚周りへのプレゼントもありますから。。とはいえ、一つ一つの金額はそれほど大きくなく、大体額は、RM5-50が相場じゃないかと思います。年齢や関係の近さによって額が変わってくる感じです。何より新年ですから、幸せのおすそ分けだと思っています。そして、この紅包袋、何十個も必要なんですが、基本的に買う事はあまりありません。なぜか?それは、いろんな企業やブランド、お店が作っていて、商品を買ったらくれたり、お客さんに配ったりするんです。なので、意外と数は集まります。旧正月前に、紙幣を両替をし、袋詰め作業をしていると、いよいよ来たなーと感じます。 大晦日が大事! 中華系の人にとって、元旦より大事なのは、大晦日の日です!大晦日に家族が集まり、ご飯を一緒に食べて一緒に過ごします。そして12時を回ったら、いたるところで爆竹がなり始め、花火が上がり始めます。実は、爆竹や花火をどこででも上げることは禁止されているのですが、そんなことはお構いなく、こんな住宅地でそんな大きい花火打ち上げて大丈夫?というようなサイズの花火が上がっています。 義実家に帰ると朝方まで花火や爆竹が夜通し鳴り響いています。次回は、福建華人のお正月の過ごし方をご紹介します。 関連 タグ:マレーシア国際結婚旧正月春節海外移住